ベトナム政府の指導の下、ベトナム電力公社(EVN)が推進するホアビン水力発電所拡張プロジェクトは、2025年8月19日に1号機を発電開始することを目標に、工事を加速している。総出力480MW(2機)の大規模発電所であり、通常7〜8か月かかる大型機器の設置を4か月強で完了させる計画である。
工事現場では、EVN第1電力プロジェクト管理委員会(EVNPMB1)が中心となり、3交代制の24時間施工、人員の他現場からの動員、各施工・据付チームの密接な連携を実施。台風3号の影響による悪天候下でも作業を継続し、「風雨に負けない」体制を維持している。主施工者のLilama10は、重量585トン、直径11.2mのローター設置など高精度作業を進めており、平面度公差は0.02mm/m以内という厳しい条件を満たす必要がある。
米GE社の専門家も機器供給者として昼夜を問わず現場に常駐し、進捗を支援している。プロジェクトは3年以上の準備と施工を経て、現在は無負荷試運転段階への移行を控えている。
完成後は、洪水期の水資源を有効利用し、既存発電機の負荷を軽減するとともに、年間約5億kWhを国家送電網に供給する見込みである。これにより、ピーク時の供給能力向上と電力システム運用の効率化に寄与する。
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