ベトナム政府はPDP8の実施計画を完成させるように要求している
ベトナムのチャン・ホン・ハ副首相は、第8次国家電力開発基本計画(PDP8)についての会議で、商工省(MOIT)が提出したPDP8の実施計画の草案が、詳細な要件や手続き、さらには法規定に準拠していないとして、承認ができないと述べた。
PDP8実施計画の草案が承認されない主な要因は、実施にあたっての詳細な要件を満たしていないためである。実施計画は、PDP8やその他の関連する法律文書で定義されている開発戦略、基準、資源確保等について一致していることが求められる。
政府はいくつかの具体的な解決策と指示を出している。特に商工省には、既に承認され実施中の全再生可能エネルギープロジェクトの再評価をするように指示した。具体的には、地方へのプロジェクト基準の提供と詳細なガイダンスの公開が含まれている。加えて、副首相は商工省に、9月8日の会議で各省庁から提出された適切な意見を十分に検討し、PDP8で承認された目標を踏まえつつエネルギー源や電力系統、そして資源確保についての具体的な解決策を見出すよう求めた。また、遅延している石炭火力発電プロジェクトについての進捗報告、株主変更に伴う問題の説明、及び具体的な改善提案も求められている。
PDP8の実施計画草案は、要求された詳細要件や法的手続き、法律の規定を遵守していないため、現状では承認されていない。商工省はこの実施計画を修正し、改めて政府に提出する必要がある。
PDP8の実施計画の承認が得られていないため、ベトナムのエネルギー開発の現場は停滞している。ベトナムのエネルギー供給の安定性と、それに連動する形でベトナム経済全体に悪影響をもたらす可能性がある。エネルギーの安定供給と経済の持続的発展の観点から、速やかな対応と解決が必要である。

出所:chinhsachcuocsong.vnanet.vn
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