米国向け輸出が好調、ベトナム経済に追い風
2025年第1四半期、ベトナムの対米輸出は前年比22%増の314億ドルに達し、輸入も21%増の41億ドルとなった。構造的に補完関係にある米越貿易だが、近年は米国の高関税政策による摩擦も顕在化している。そうした中でも、WalmartやTargetなどの大手小売企業はベトナム製品の調達を続けており、両国間の交渉進展に期待を寄せている。特に2025年9月に予定されている国際調達・輸出フォーラムには、米企業の参加も見込まれている。
商務参事官のド・ゴック・フン氏は、関税問題には課題があるものの、今後の交渉には前向きな兆しが見られると述べた。また、ベトナム企業に対しては、原材料や中間財の一極依存を避けるためのサプライチェーン多様化、付加価値の高い輸出製品の開発、FTA活用と国内需要刺激策の併用が推奨されている。
さらに、競争力強化のためには、技術革新や法制度の簡素化、インフラ整備といった基盤強化が不可欠とされている。加えて、貿易摩擦リスクに備えた法的対応力や、米国との透明な情報共有体制も今後の重要課題となっている。
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