ベトナムにおける民間複合企業の存在感が一層高まっている。2024年、ベトナム国内で税収に最も貢献した民間複合企業トップ10の総納付額は12兆3,200億VNDを超え、すべての企業が1,400億VND以上を納めた。そのうち4社は1兆VND超を拠出し、Vingroup、THACO、Masan Group、Gelexなどの大手に加え、未上場のTC GroupやBIM Groupも名を連ねている。
これらの企業は、韓国の財閥「チェボル」や日本の財閥・系列と同様に多角的事業展開を特徴としており、自動車、不動産、エネルギー、消費財など多様な分野に進出している。特にVingroup、THACO、TC Groupの3社はいずれも自動車分野で存在感を示す国内大手であり、業界をリードしている。
一方で、トップ10のうち9社が不動産部門を有しており、住宅開発から工業団地まで幅広い収益源を確保している。Vinhomes(Vingroup)、Địa ốc Đại Quang Minh(THACO)、BIM Land(BIM Group)、Viglacera(Gelex)などが代表例である。また、6社がエネルギー分野に参入しており、IDICOやREEが水力発電を軸とする一方で、PC1やBIM Groupは風力・太陽光発電に注力し、数百MW規模の発電容量を確保している。
特にBIM Groupは不動産、再生可能エネルギー、農業などを中核に持ち、ベトナム国内外で積極的に事業を展開している。PC1も再生可能エネルギーや産業用EPC事業、工業団地開発を通じて国際市場を視野に入れた成長戦略を描いている。
今回のランキングは、ベトナム国内の民間複合企業が国家財政を支える重要な役割を果たしていることを示すとともに、不動産とエネルギーの両分野が依然として成長ドライバーであることを裏付ける内容となっている。
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