急成長するベトナムの乳業市場
Modor Intelligenceによれば、ベトナムの乳業市場は2024年に42億ドルに達し、2029年まで年平均成長率8.65%で成長し768.8億ドル規模になると予測されている。現在、国内に約200の企業が乳業関連事業を展開しており、そのうち40社が生産・流通に特化。市場シェアの約75%を国内企業が占め、残りは海外勢が担う。Vinamilkが市場の約50%を占める圧倒的トップであり、続くのはTH True Milk(30~45%のシェア)、Mộc Châu Milk(約10%)など。海外企業ではFrieslandCampina(オランダ、25%)、NestléやAbbott、Fonterraなどが存在感を示す。
ベトナムの乳製品市場は商品カテゴリが多様化しており、粉ミルク、牛乳、加糖練乳、ヨーグルト、機能性乳製品、有機・植物性ミルクなどが拡大している。企業各社は国際基準の品質管理、製造工程の高度化、原材料調達の強化などを進め、製品品質の向上に努めている。
政府は国内乳業保護と発展を目的に、食品安全、ラベル表示、広告に関する規制を厳格に設けており、一部では「母乳」「初乳」などの表現使用が制限されるケースもある。一方で、酪農支援、税制優遇、FTA活用などで企業の輸出や技術発展を後押ししている。CPTPPやEVFTAなどの貿易協定を通じて、海外市場へのアクセスも拡大が見込まれる。
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