ベトナムのM&A市場は、世界的な不確実性が続く中でも高品質な資本を引き付け、戦略的投資先としての地位を強めている。M&A Vietnam Forum 2025 において専門家は、同国市場が域内で稀な安定性を維持し、大型案件や戦略資本の回帰が続いていると指摘した。特にハイテク・半導体分野では Nvidia や Qualcomm が国内企業の株式を取得し、R&D とAI分野の展開を進めており、ベトナムのサプライチェーン上の重要性が高まっている。
KPMG によれば、2025年1〜10月の取引件数は218件、総額は23億ドル(約3450億円)であり、そのうち約10億ドル(約1500億円)は国際投資家主導の大型案件である。成長余地は法制度整備によりさらに拡大し、2026〜2027年には 決議68、土地法、住宅法の施行を背景に市場活性化が期待される。日本企業は長期的視点を持ち、ベトナムをタイに匹敵する拡大余地を持つ市場と評価している。
一方、買い手と売り手の「評価ギャップ」が最大の課題であり、成長への期待と市場リスクの受け止めが大きく異なる。これを埋めるためには、企業が24〜36カ月の月次成長データを提示し、持続的な成長性を示す必要がある。
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。


