韓国LGグループ傘下のLGイノテックは22日、ベトナム北部ハイフォン市で新たなカメラモジュール工場「V3」を稼働させた。延べ床面積は約15万平方メートル(サッカー場20面分)で、総投資額は10億米ドル。稼働により、同社のモジュール生産能力は従来比で2倍となる。

同社は韓国・亀尾や坡州に生産拠点を持つが、今後2~3年でベトナムを主力生産拠点とし、全体の7~8割を占める体制を構築する計画。主力製品であるカメラモジュールは売上高の約8割を占め、米アップル向け供給でシェアを拡大している。
競合のフォックスコンやカウエルによる価格攻勢を受け、利益率は低下傾向にあるが、同社はベトナムでの量産体制を強化することで収益性の改善とアップル供給網での地位確立を目指す。
LGグループはハイフォンを戦略拠点と位置づけ、LGディスプレー、LGエレクトロニクス、LG化学など関連会社を含め累計80億米ドル超を投資。現地での売上は年間数十億米ドル規模に達し、輸出拠点としての役割も拡大している。
今回の投資は、ベトナムがグローバル企業にとって競争力ある製造拠点としての地位を高めていることを改めて示している。労働力の確保、コスト優位性、輸出環境の改善が進む中、同国は今後も外国直接投資の有力な受け皿となる見通しだ。
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