2025年10月7日13時30分ごろ、ランソン省タンティエン社(旧チャンディン県キムドン社)にあるバクケー1水力発電ダムが決壊した。決壊箇所は放水口付近で、幅約4〜5メートル、深さ3〜4メートルに拡大。大量の水が下流へ流れ込み、バクケー川や周辺の支流の水位が急上昇し、多くの集落が浸水被害に見舞われている。
地元当局によると、バクケー1ダムの決壊は台風マトモ(Matmo)の影響による豪雨が原因で、貯水量が急増したことが要因とみられる。流入水量は午前9時の1,181m³/秒から正午には1,572m³/秒に増加。貯水池が満杯となり、3時間で流入量が1.3倍に達した結果、取水口付近のコンクリート部分が破損したという。幸い、人的被害は報告されていないが、発電所の中央制御室が倒壊し、設備が水没した。
タンティエン社人民委員会は近隣のタットケー、チャンディン、カンチエン、クオックヴィエットなど下流地域に避難指示を出し、緊急対応を実施している。多くの道路が冠水し、国道3Bが複数箇所で寸断されたため、救助活動は難航している。
ランソン省では降雨量が48時間で400mmを超え、北部山岳地帯全域で土砂災害と洪水のリスクが高まっている。現在、農業・環境省および商工省の合同調査団が現地入りし、原因究明と復旧支援を進めている。

出所:Vnexpress新聞
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