ベトナムの電気自動車市場は引き続き活況を呈している。住宅都市開発で知られる多角的企業KITAグループは9月23日、中国自動車大手・奇瑞汽車(Chery)との戦略的提携締結を受け、商用電気自動車の組立・販売計画を発表した。
組立はトゥエンクアン省タン・トゥイ国境経済区にある「ザイフォン自動車工場」(敷地面積約10ヘクタール)で行う。初期段階では生産ラインと品質検査システムを改修し、年間2万台の生産能力を確立する予定。製品は国内市場のみならず東南アジアにも供給する。
第一弾製品は小型商用EV「Paidi」シリーズで、積載量1トン未満のトラックとミニバン。欧州規格に適合し、都市部や工業団地、港湾、空港での輸送に適したコンパクト設計が特徴である。郵便配送車、移動販売車、環境清掃車、専門サービス向けの電動ピックアップなど、多様な派生モデルも計画されている。
KITAグループは「ベトナム製Paidi」を2026年後半に市場投入する見通し。大気汚染源として注目されにくいが排出量の多い商用車分野を電動化する戦略的取り組みであり、都市部のグリーン物流推進や運行コスト削減に寄与するとしている。
外国投資家にとって、本計画は電気自動車分野、特に都市商用EV市場における協力拡大の可能性を示している。電子商取引やラストマイル物流の急成長を背景に、有望な投資機会となり得る。

URL: Diendandoanhnghiep新聞
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