ベトナム人労働者に朗報、円高が追い風に
直近の取引週で日本円(JPY)は世界中の通貨に対して急騰し、ベトナムドン(VND)に対しても大きく上昇した。現在、Vietcombankでは円が172.44~183.40VNDで取引されており、主要銀行でも同様の高水準を維持している。年初来で円はVNDに対して10%以上上昇しており、ここ2年で最高値圏にある。この背景には、米国のトランプ前大統領の関税政策懸念によりリスク回避の動きが強まったこと、日本銀行(BOJ)がマイナス金利を終了し利上げを行ったこと、そして米国連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに転じたことがある。加えて、ゴールドマン・サックスは円を有力なリスクヘッジ通貨と位置付け、今後さらに円高が進行する可能性を指摘している。この円高は、日本に在住する57万人超のベトナム人労働者にとって朗報となった。円建て収入をベトナムドンに換算した際の金額が増加し、生活の質向上や貯蓄、投資意欲の高まりにつながっている。労働者たちはこの機を捉え、送金額を増やし、将来の夢に向けた資金作りを加速させている。円高による実質的な収入改善が、労働者のモチベーション向上にも寄与している。
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。
