ベトナム、ホーチミン市人民委員会は2025年8月、総投資額約6,300億ドン(約410億円)を投じ、中心部と南部都市圏を結ぶ「ビンティエン橋・道路」プロジェクトの設計コンペの規定と建築を承認した。同事業は、全長約3.66kmの道路・橋梁建設を含み、そのうち約3.1kmが幅4〜6車線の高架道路である。起点は旧6区(現ビンティエン地区)のファム・ヴァン・チー通りで、終点は旧ビンチャイン県(現ビンフン地区)のグエン・ヴァン・リン通りに接続する。併設される地上部には幅2〜6車線の並行道路が整備され、総用地面積は約22.5haに及ぶ。
資金内訳は、約3,369億ドンが用地補償・移転費用、約2,915億ドンが建設費に充てられる。建築設計は公開コンペ方式で実施され、最優秀案には1億5千万ドンが授与される。市当局はデザインに対し、都市景観への調和性と交通流の安全・効率性を重視している。特に、ヴォー・ヴァン・キエット通り、ケン・ドイ運河、グエン・ヴァン・リン通りを跨ぐ区間での調和設計が求められる。
本プロジェクトは、ベトナム、ホーチミン市の中心市街地と南サイゴン都市圏やハイフック港湾都市との直結動線を形成し、環状2号・3号・4号線とも連携することで、メコンデルタ地域との広域連携を強化する狙いがある。背景には、都市人口の増加に伴う交通渋滞の深刻化と、物流効率化の要請がある。
2025年第3四半期に実現可能性調査(FS)が承認され、2026年に着工、2028年に完成予定である。今後の課題は、用地取得の円滑化、設計の最適化、施工時の交通影響抑制である。
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