ベトナムの工業生産回復と製造業の成長
ベトナムの2025年1月の工業生産指数(IIP)は前月比9.2%減少したものの、前年同期比では0.6%増加した。特に、製造業が1.6%、電力生産・供給が0.4%、廃棄物・水処理業が9.2%増加し、成長を示した。
主要な工業製品の生産も前年同期比で大幅に増加した。自動車は60.7%、テレビは50.1%、NPK複合肥料は13.7%、天然繊維の布は9.6%、生乳は7.3%、粉ミルクは5.7%、普段着は5.0%の成長を記録した。これらの分野は、国内市場の需要回復と企業の生産強化を反映している。
特に、製造業は引き続き外国直接投資(FDI)の主要な受け入れ先となっており、1月のFDI総額は30.9億米ドルに達し、前年同期比99.1%増加した。この投資額は、全FDIの87%を占め、製造業が引き続きベトナム経済の成長を牽引していることを示している。
また、1月の工業生産指数は全国で47省が前年同期比で増加し、16省が減少した。特に、ナムディン省(29.9%増)、バクカン省(28.5%増)、ベンチェ省(24.2%増)、ビンフック省(17.0%増)、キエンザン省(16.6%増)、ハイフォン市(16.3%増)などの地域が顕著な成長を示した。
ベトナム商工省は、工業生産の回復は各省庁や企業の在庫削減・市場開拓の努力によるものと評価している。また、業界団体は企業間の連携を強化し、販路拡大や生産コスト削減を推進することで、競争力向上と経営効率の改善を図っている。今後も、製造業を中心に経済成長が加速することが期待されている。
