ベトナム企業が輸出拡大、FTA活用で成長へ
ベトナムの輸出企業は2025年に向けて順調にスタートを切っている。靴メーカーの Nhật Việt(ニャット・ヴィエット) は、旧正月明けの営業再開とともに中東市場向けに大規模な輸出を計画し、月間10万足を出荷する予定である。Natexco は、既に2025年4月までの受注が確保され、ベトナム国内の労働者を総動員して増産体制を整えている。特に、60%の生産工程の効率化を実現し、原材料の確保や環境に配慮した製造体制を強化している。
ベトナム水産業界では、Sao Ta が旧正月明けの早々にフル稼働し、輸出向けの加工を開始した。しかし、現在はエビの原材料が不足し、価格が高騰しているため、供給の回復が課題となっている。ベトナム企業は第2四半期以降の漁獲回復を期待し、業界全体の成長を見込んでいる。
2024年のベトナムの輸出総額は4037億ドルに達し、前年から13.8%増加した。これを受け、ベトナム商工省は2025年の輸出成長率を10~12%と設定し、貿易黒字の維持を目指している。国際情勢の変動を考慮し、ベトナム政府はFTA(自由貿易協定)の活用を推進し、ベトナム主要輸出産業の競争力を高める方針である。
特に、電子機器や機械設備などの高度技術産業では、製品の付加価値を向上させ、ベトナム国内生産比率を高める必要がある。繊維・靴業界では、技術革新と持続可能な生産体制への移行が求められ、ベトナム農産物やベトナム水産物の分野では、高度な加工技術の導入とブランド価値の向上が不可欠とされている。ベトナム木材産業では、多様な製品展開を進め、米国、欧州、日本市場の需要に対応することが鍵となる。
市場戦略として、EU、アジア太平洋、北米、中東、アフリカの市場開拓が推奨されている。特にEU市場ではEVFTAの恩恵を活かし、日本、韓国、中国、ASEAN市場では貿易協定を活用することが重要視されている。北米では米国、カナダ、メキシコが主要ターゲットとなり、中東・アフリカ市場の拡大も視野に入れている。
ベトナム企業はこれらの市場の特性を理解し、技術革新と持続可能な生産戦略を採用することで、今後のベトナム輸出成長を加速させることが期待されている。
