ベトナムEC市場の成長と規制強化の動き
ベトナムの電子商取引(EC)は急成長を続け、現在ベトナム国内のデジタル経済の60%以上を占めている。しかし、越境ECプラットフォームの急増とライブコマースの普及により、ベトナム企業は厳しい競争環境に直面している。特に、TemuやSheinなどの海外ECサイトはベトナム国内で正式な登録を行わずに事業を展開し、税制逃れや市場管理の問題を引き起こしている。
現在の規制では、ベトナム国内に100,000件以上の取引がある越境ECプラットフォームは商工省への登録義務があるが、多くの企業がこれを回避している。このため、ベトナム商工省は新たなEC法案を検討し、越境EC事業者に登録義務を課し、オフィス開設を義務化する方針を打ち出した。また、海外事業者がベトナム国内の基準に準拠した商品やサービスを提供することを求め、市場の公平性を確保する狙いがある。
EC市場の成長に伴い、政府は税制改革やデータ保護対策、公正競争の確保を進めている。他国ではすでにEC法を整備し、国際基準に基づいた管理が行われており、ベトナムもこれに倣う必要がある。特に、データ管理や電子決済、税制の透明性向上が求められている。ベトナムのEC市場は今後も拡大が続くと予測され、政府の規制強化と市場の適応が急務となっている。
