ベトナムEC市場が25億ドル突破、成長と課題が交錯
ベトナム商工省の報告によれば、2024年のベトナム電子商取引(EC)市場は前年より20%増加し、規模は25億ドルを超えた。これはGoogleなどが予測していた22億ドルを上回り、東南アジアではインドネシア、タイに次ぐ第3位となる。主要5大ECプラットフォーム(Shopee、Lazada、TikTok Shop、Tiki、Sendo)の取扱高は127億ドルで、国内小売売上高の6.5%を占めた。
2025年第1四半期には、Shopeeが市場シェア64%で売上高59兆ドンを記録し、前年比25%増を達成。一方でTikTok Shopは売上32兆ドンでシェアを大きく伸ばし、前年比2倍の成長となった。Lazadaは業績が低迷し、売上は3兆ドンで47%減となった。
一方、米国によるベトナム製品への46%の報復関税は、輸出企業に深刻な影響を与える懸念がある。ベトナム政府はこの施行の45日間延期を要請している。税制変更に加え、EC事業者は手数料調整、プロモーションの削減、違反店舗の取り締まりなど、運営上の変更も求められており、市場競争は激化している。
こうした状況下で、企業は消費者動向と市場変化を敏感に察知し、柔軟な価格戦略、商品最適化、マルチチャネル展開によるリスク分散、カスタマーサービスの向上が求められる。また、AIなどのテクノロジーを活用した個別提案や物流の最適化も競争力強化に直結する。2025年のEC市場は45億ドルに達するとの見通しがあり、今後の成長を左右するのは対応力と技術投資である。
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