以前のコラムでは、地場不動産大手のBRGグループと住友商事が主軸となって進めるハノイ市のスマートシティ開発を取り上げた。その中で、同開発は「Clean / Green」、「Safety / Security」そして「Connect / Mobility」の3つのコアバリューが掲げられていることを説明した。特に近年は「Clean/Green」のコアバリューは「持続可能な発展」という理念の下に、各国の都市開発でも多く取り上げられるようになっている。都市への人口の流入が進む共に、空気や水の汚染などの環境への影響が懸念されるようになっているが、IoTの活用や新しい技術により、環境への負荷を減らしながら発展を実現していこうという動きが加速している。また環境に配慮した都市開発は、企業にとっても社会的責任(CSR)を果たすためにも必要な取組である。そのような取り組みの中で近年ベトナムで注目されているソリューションの一つが「グリーン・ビルディング」である。今回は、環境保護に配慮した都市開発を行う「グリーンな成長」へのベトナム政府の取り組み、及び「グリーン・ビルディング」に焦点を当てて取り上げていきたい。
【最新トレンド】ベトナムのグリーンビルディング:持続可能な都市開発を目指して
