ベトナムはエネルギー転換の世界的潮流を背景に、科学技術を活用した排出削減とエネルギー効率向上を重点政策として推進している。中でも科学技術省が実施するKC.05/21-30プログラムは、クリーンエネルギーの実装と持続可能なエネルギー構造の確立に向けた中核的施策である。
同プログラムは、再生可能エネルギー、蓄電、スマートグリッド、デジタル化技術など、先端エネルギー技術の国産化と高度利用を目指している。一次エネルギー資源の高効率利用、太陽光・風力・バイオマス・水素といったクリーンエネルギーの開発、AIを活用した監視・管理技術も重点領域である。
プログラムの定量目標は、研究成果の50%以上を実用化、20%を商業化可能水準へ引き上げ、技術の70%を地域・国際水準に到達させることである。また「国家・研究者・大学・企業」の4者連携を強化し、人材育成と市場化を同時に進める方針である。
2021〜2030年はベトナムの科学技術力を高め、エネルギー転換を加速する重要な10年とされ、KC.05/21-30はグリーンで自立的な成長に向けた基盤を形成している。
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