世界銀行(WB)が発表した報告書「Vietnam 2045 – Toward a Greener Growth」によると、適応策を講じなければ、2050年までにベトナムのGDPは少なくとも12.5%減少し、過去10年分の成長が失われる可能性がある。これは、2045年までに高所得国入りを目指す目標に深刻な影響を与えると警告している。
1960年以降、ベトナムの平均気温は0.5~0.7℃上昇しており、気温が1%上昇するごとに農業生産性は約3%低下するとされる。海面が1メートル上昇すればメコンデルタの約半分が浸水し、食料安全保障に深刻な打撃を与えるとみられている。現在、人口の約70%と433の工業団地が沿岸低地に位置し、気候変動の影響を受けやすい状況にある。
WBは、気候変動が2050年までに10万~110万人を再び貧困に追いやる恐れがあると指摘。年率7%の成長を維持し、高所得国入りするという目標の実現のためには、気候耐性インフラ、再生可能エネルギー、適応型農業への投資拡大に加え、リスク保険制度と社会的セーフティネットの強化が不可欠であると提言した。

出所:Cafef
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