ハノイ市運輸局によると、現在首都ハノイでは810万台以上の車両が登録されており、その内訳は自動車約110万台、バイク約690万台に上る。さらに、120万〜150万人の地方出身者が常住・通勤しており、実際の交通負荷はこれを大きく上回る。
一方で、交通インフラが占める都市用地は全体のわずか13%にとどまり、年間平均で0.3%しか拡大していない。これは、車両数の年4〜5%増に比べ10〜17倍もの開きがあり、道路拡張がまったく追いついていない状況である。
この結果、主要幹線道路や大型交差点では慢性的な渋滞が常態化しており、専門家は「既存道路網の処理能力を2倍以上超える交通量が渋滞の主因」と指摘する。
政策当局は、環状道路や都市鉄道(メトロ)、地下駐車場などのインフラ整備を加速するとともに、自家用車の増加抑制、公共交通の利用促進、スマートシティ交通管理の導入を推進し、都市交通ネットワークへの負荷軽減を図る必要があると強調している。

主所:VTV
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