ベトナム政府、カツオ輸出に規制対応急ぐ
ベトナム政府の統計によると、2025年2月のベトナム国内におけるカツオ・マグロ類の輸出額は約7,300万ドルに達し、前年同月比で41%増加し、過去5年間の同月としては最高となった。2025年初めの2か月間での累計輸出額は1億3,900万ドルを超え、6%の増加を記録している。
ベトナム企業による生鮮・冷凍・乾燥カツオ・マグロ製品の輸出は前年同期比23%の伸びを示している一方で、加工・缶詰製品の輸出は9%減少した。輸出先市場では、イタリア、イスラエル、メキシコを除く主要国すべてで輸出が増加し、特にアメリカ、EU、カナダ、日本向けが顕著に伸びている。
現在、ベトナム国内のカツオ・マグロ供給チェーンはタイからシフトしつつあり、ベトナムは世界第5位のカツオ・マグロ輸出国となっている。2024年の輸出総額は9億8,900万ドルで、前年比17%増であった。
しかしながら、2025年はベトナム企業にとって試練の年になると予想されている。EUやアメリカからの規制強化がその主因であり、特にIUU(違法・無報告・無規制)漁業への対策として、ベトナム政府が導入したカツオの最小サイズ規制は、漁業者や加工業者にとって大きな障壁となっている。
さらに、アメリカのMMPA(海洋哺乳類保護法)やSIMP(水産物輸入監視プログラム)の影響により、輸出コストや手続きの負担が増し、ベトナム企業の国際競争力を損なうリスクが高まっている。アメリカ当局はベトナムの漁業管理体制が同等ではないと判断し、2026年以降の輸入制限の可能性を示唆している。
この状況に対処するため、ベトナム政府や関連機関は法整備や監視体制の強化、漁業者への国際基準の指導・支援を急ぐ必要がある。FTAの活用も含め、市場多様化と国際基準への適合がカギとなる。
