ベトナム旅行業界の環境対策強化|プラスチックごみ削減へ
2023年から2024年にかけて、ベトナム観光協会は「観光業におけるプラスチック廃棄物削減プロジェクト」を実施し、その成果を報告する会議をハノイで開催した。このプロジェクトは、国連開発計画(UNDP)と地球環境基金(GEF)の支援を受け、環境保護政策の一環として推進された。観光業におけるプラスチックごみの削減を体系的に進めるための行動計画が策定され、ベトナム政府の環境保護政策や国家行動計画と連携しながら展開された。これにより、持続可能な観光産業の発展に向けた具体的な取り組みが強化された。
ベトナム国家観光局のファム・ヴァン・トゥイ副局長は、観光業が新型コロナウイルスの影響から回復しつつある中、持続可能な成長を促進するためにはプラスチック廃棄物の削減や環境保護が重要であると述べた。さらに、国際基準に沿った環境対応を強化し、グリーンツーリズムを推進することが必要であると強調した。観光協会のブー・テー・ビン会長も、プラスチック廃棄物が世界的な問題となっているにもかかわらず、観光業界では依然として課題が多いと指摘し、環境負荷を軽減するための計画的かつ効果的な取り組みの重要性を訴えた。
プロジェクトでは、プラスチックごみ削減の啓発や政策・法規制の整備、観光業界向けの環境基準の策定、業界関係者の教育、国際的な資金や技術支援の活用などが進められた。また、試験的な取り組みとして、ニンビン省とクアンナム省の観光地でプラスチック廃棄物削減対策が実施され、観光業界向けの「プラスチックフリー企業」認定基準が導入された。これにより、環境負荷の少ない企業の認証制度が確立されることが期待されている。
プロジェクトの成果は計画通り達成され、観光業におけるプラスチック廃棄物削減への意識向上が進んだ。今後もベトナム政府、企業、地域社会が協力し、観光業の持続可能な発展を目指し、環境保護活動を推進する必要がある。
