ベトナム進出を模索する外資系企業の動向
近年、ベトナムは外資系企業からの注目を集めており、多くの外資系企業がサプライヤーを探索している。2023年9月初旬にベトナム商工省(MOIT)が主催する「Viet Nam International Sourcing 2023」がホーチミンで開催される30ヵ国以上から約150の様々な分野の外資系企業が参加する予定である。このイベントは多くの外資系のスーパーマーケット、流通業者、小売業者は、外国の輸入業者と国内の製造業者や輸出業者のビジネスマッチングが期待されるイベントである。
参加予定の主要な企業としては、日本からはAeonやUniqlo、アメリカからはAmazonやWalmart、フランスからはCarrefour、Decathlon、タイからはCentral Group、そしてメキシコからはCoppelなどが挙げられる。参加予定企業は食品から繊維製品、靴、バッグ、スポーツ用品、アウトドア用品、家庭用品、家具といった多岐にわたる分野でのサプライヤー探索の為に訪れる予定である。
Walmar Groupは2027年までにベトナムをアジアにおける生産の主要拠点と位置づけ、市場シェアの拡大を目指している。外資系企業だけではなく、現地ローカル企業へ焦点を当てている。
参加予定のドイツのアパレル企業Takkoもベトナム市場の重要性を認識しており、「消費者への供給を拡大するにあたり、ベトナム企業は製造工場や生地の品質向上への投資、そして競争力のある価格設定が求められる」と述べている。Takkoの主力商品には、スポーツウェアやアウトドアウェア、Tシャツ、ドレスパンツなどがある。
「Viet Nam International Sourcing 2023」のような大規模イベントに多数の外資企業が参加を表明していることは、外資系企業がベトナムビジネスに期待していることを示している。