ベトナム・ホーチミン市に国際基準の医療キャンパス誕生
ホーチミン市ビンチャン県のタンキエン医療クラスターは、ベトナム初の「医療キャンパス」として発展している。10年に及ぶ第1段階の開発を経て、ファムゴックタック医科大学や各専門病院が稼働し、国際基準の「病院・大学一体型」モデルが実現した。この取り組みは、ホーチミン市をASEAN地域の高度医療拠点とすることを目指している。
2018年に開業した市立小児病院は1,000床を備え、小児専門医療の中心として機能している。2021年には、ベトナム南部の血液疾患治療拠点となる輸血・血液病院が開院し、国際基準の幹細胞移植部門を有するほか、2023年にはベトナム初のJCI認証を取得した。また、2023年には法医学センターも開設され、先端技術を用いた鑑定業務を行っている。
2024年にはファムゴックタック医科大学の第2キャンパスが開校予定で、最新設備を備えた教育・研究施設や病院が整備される。また、500床規模の大学付属病院も建設が進められ、医療人材の育成を強化する計画が進行中である。
この成功を受け、ホーチミン市はタンキエン医療クラスターの拡張を決定し、敷地面積を55ヘクタールから73ヘクタールに拡大する。今後は、救急医療指令センターや1,000床の整形外科病院などの新規プロジェクトが追加され、既存病院の負担軽減を図る。また、高度診断センター、血液バンク、大学附属病院なども整備され、環境に配慮した「グリーン医療都市」として発展させる計画である。
ホーチミン市医療局のタン・チ・トゥオン局長は、この医療キャンパスの形成により、医療サービスの質の向上とともに、先端医学の研究・教育環境が強化されると述べた。この取り組みは、アメリカ、イギリス、日本、韓国、シンガポールと並ぶ国際水準の医療クラスターの実現を示しており、市内中心部の病院の負担を軽減し、ベトナム南部の住民に質の高い医療を提供することが期待されている。
