ベトナムの砂糖産業が近年で最も厳しい局面を迎えている。世界的な価格下落と国内供給過剰に加え、タイやカンボジアからの密輸・不正取引が増加し、市場の歪みが深刻化している。
ベトナム製糖協会(VSSA)によると、2025年9月の世界粗糖価格は1ポンドあたり16.05セントと年初来最安値を記録。ブラジルがエタノールよりも砂糖生産を優先したことが下落の主因となった。地域的にはフィリピン、インドネシア、中国の砂糖価格が依然高水準で、ベトナム産品の競争力低下が際立っている。
VSSAは、国内砂糖価格がすでに生産コストを下回り、多くの製糖工場とサトウキビ産地の存続が脅かされていると警告。密輸取り締まりの強化や国産品消費の支援、農家の保護を通じ、市場の安定を図るよう政府に求めている。

出所:Vneconomy新聞
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポート一覧
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。
