大規模な構造再編を経て、ベトナム水産業は2026年に向け、「グリーン化・透明性・責任ある発展」を中核とする持続可能な成長路線に入る。ベトナム水産加工輸出協会(VASEP、国内水産企業を代表する業界団体)のドー・ゴック・タイ新会長は、2025年は貿易障壁、環境基準、トレーサビリティー要求、生産コスト上昇、異常気象などにより厳しい年であったと振り返る。
それでも業界全体としては生産と輸出を維持し、水産物輸出額は113億ドル(約1兆7,000億円)と過去最高を更新した。輸出額が10億ドルを超えた地域は、カントー、ホーチミン、カマウ、カインホア、ドンタップの5地域であり、成長をけん引している。
2026年はVASEP第7期(2026~2030年)の初年度に当たり、「主体的対応・イノベーション・持続可能な発展」を行動指針とする。違法・無報告・無規制(IUU)漁業対策は、EUの「イエローカード」解除のみならず、近代的で透明性の高い漁業構築の基盤と位置付けられている。
農業環境省のフン・ドゥック・ティエン副大臣によれば、2025年の水産物生産量は約995万トン、輸出額は113億ドル(約1兆7,000億円)に達し、加工技術と国際競争力の向上を示した。デジタル転換、グリーン・循環経済、高付加価値化の三本柱の下、2030年に輸出額140~160億ドル(約2兆4000億円)達成が見込まれている。
