ベトナム電力公社(EVN)によると、2025年1~10月の全国における発電および輸入電力量は計2,688億kWhとなり、前年同期比で小幅増加した。そのうち石炭火力発電は1,242億6,000万kWhで全体の46.2%を占め、水力発電(32.6%)や再生可能エネルギー(12.1%)を大きく上回る主力電源となっている。
ガスタービン発電は166億4,000万kWh(6.2%)、輸入電力は約73億8,000万kWh(2.7%)にとどまった。再エネの比率は上昇傾向にあるものの、ベトナムの電力供給構造は依然として石炭火力に大きく依存しており、8次国家電源開発計画(PDP8)が掲げる温室効果ガス削減目標の達成に向けて大きな課題を抱えている。
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