ベトナムは現在、卸電力競争市場(VWEM)を運用しており、価格の透明化や需給メカニズムの整備が進展しているものの、発電・送電・配電・小売の各段階の分離が不十分である点、再生可能エネルギー統合に対応できる技術基盤の未整備、そして市場参加電源の比率が37.9%にとどまるなどの課題が残っている。
政治局決議第70号(70-NQ/TW)に基づき、商工省は2026年中頃までにVWEMの制度を完成させ、2027年からは小売電力競争市場(VREM)を段階的に導入する計画を示した。これは国際的な市場原則に沿って進められるものである。
その中核方針は、国家の管理機能と電力事業の経営活動を明確に分離し、複数の買電・売電主体を形成することである。また、長期かつ透明な電力購入契約(PPA)を導入し、交差補填制度を撤廃することにより、公平で安定的かつ投資家にとって魅力的な競争環境の整備を目指している。
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