ホーチミン市の果物市場では、「アメリカ産」や「韓国産」と表示された格安輸入果物が大量に出回っている。「アメリカ産」のブドウが1キロ7万9,000ドン(463円)、「韓国産」のナシが2万9,000ドン(170円)と通常の3~5分の1の価格で販売されており、消費者には真偽の判別が難しい状況である。
トゥードゥック農産物卸売市場によると、2025年1~9月期の輸入果物は5万3,000トンを超え、総流通量の21%を占めた。そのうち中国産が87%に達しており、多くの小売業者がそれらを「アメリカ」「オーストラリア」「韓国」などのラベルに貼り替えて販売していると認めている。
当局は、正規輸入品には証明書類が付与されているものの、卸売市場を出た後にラベルの紛失や偽装が多発し、監視が行き届かない「空白地帯」が生じていると指摘。専門家は、市場の公正性を損なうだけでなく食品安全上のリスクも高いと警鐘を鳴らし、消費者に対しては信頼できる販売チャネルでの購入を推奨している。
一方で、この状況は「安全で高品質な果物・食品」分野への投資チャンスでもあり、消費者の安全志向の高まりが新たな市場の形成を後押ししている。

出所:Cafef
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