Envision、ベトナムで風力発電拡大へ
中国系再生可能エネルギー大手であるEnvision Energy傘下のEnvision Energy Singaporeは、ベトナム・ラムドン省ドクチョン郡において、2件の風力発電所建設に向けた調査・測定許可をベトナム地方当局に申請した。提案されたプロジェクトは、タナンおよびダクイン地域を対象とする100MW級の風力発電所2基であり、合計6,000ヘクタール以上の調査地が見込まれている。送電線や220kV変電所の建設も含め、現地インフラ整備も並行して進める計画である。
Envisionは、風況が安定し、自然条件に恵まれた高原地域であるドクチョン郡を、ベトナム国内における風力発電の戦略拠点と位置づけている。しかし、現在はまだ調査・計画段階であり、電力計画への組み込みや環境影響評価、送電網との接続協議、投資資金調達などの手続きが今後の課題となる。
Envision Energyは2007年に設立された中国・上海に本社を構える再生可能エネルギー企業であり、風力タービンやAIを活用したエネルギー管理システム、蓄電池およびグリーン水素開発でも世界的に評価されている。2023年にはグローバルでの新規風力タービン設置容量でGoldwindに次ぐ世界2位(15.4GW)となり、22GWに達する新規受注を獲得した。
Envisionはすでにベトナム各地で8件以上の風力発電プロジェクトを展開しており、総出力は1,200MW、累計投資額は約10億8,000万ドルに上る。特にソクチャン省やニントゥアン省では、陸上および洋上風力発電を含む大型プロジェクトが進行中である。
今後Envisionは、風力発電所に加え、再エネによる稼働を前提とした「ネットゼロ型工業団地」の開発にも注力する予定であり、ベトナム政府が掲げる2050年カーボンニュートラル目標の達成に寄与する構えである。
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