2025年上半期、ベトナムのコーヒー輸出額は5.45億ドル、輸出量は約95万トンに達し、2024年通年の金額にほぼ並ぶ過去最高を記録した。平均輸出価格は5,700ドル/トン超で、前年同期比59%増となった。世界的な供給減少とベトナム産コーヒーの品質向上が価格上昇を後押ししており、欧米の著名なロースターでもロブスタ種が広く使用されている。
Arabica種の特産コーヒー(ハニープロセスやナチュラルプロセス)の輸出も増加しており、EU・米国・日本などの高品質市場で需要が高まっている。輸出先ではドイツ、イタリア、スペインが上位を占め、対独輸出は前年同期比2.2倍となった。また、メキシコや中国への輸出も急増し、全体として価値向上と市場多様化が進んでいる。
注目すべきは、原料輸出からインスタントや高付加価値品へのシフトである。加工コーヒーや特産品は高価格で取引されており、今後の収益性向上が期待される。一方で、EUでは持続可能な生産体制や環境基準への対応が求められており、企業は高品質・エコ志向な製品開発、技術投資、ブランド構築を急ぐ必要がある。
2025年の年間目標は70億ドルであり、加工技術の強化とFTAを活用したグローバル展開がカギを握る。
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