ベトナム・中国間鉄道物流が急伸
2024年末に締結されたベトナム・中国間の鉄道協力覚書に基づき、2025年初頭には鉄道物流が大きく進展した。南寧南駅(中国)~イエンビエン駅(ベトナム)の輸送時間は14時間まで短縮され、従来の海上輸送と比べて80%の時間削減となった。化学品や農産物、電子部品など多様な貨物が対象であり、双方向の貿易促進に貢献している。
現在、両国は標準軌鉄道の3路線(ラオカイ~ハイフォン、ランソン~ハノイ、モンカイ~ハロン)を建設中で、鉄道による国際物流網の強化を目指している。さらに、ベトナム政府は鉄道産業の自立化を戦略目標とし、2030年~2045年にかけての国産化・産業基盤構築を進めている。
この中で、国内企業5社(ホアファット、Viettel、THACO、ATS、FECON)は、インフラ資材、情報通信、車両製造、電力供給、建設技術の各分野で主導的役割を担う意向を表明している。たとえば、ホアファットは鉄道用レール製造に100%国産化を目指すほか、Viettelは通信制御技術での国産化と5G導入に注力。THACOは車両製造、ATSは電力システム、FECONは建設面での技術内製化を図る。
鉄道産業の強化は、輸出競争力とサプライチェーンの安定化をもたらすとともに、ベトナム経済の骨格産業としての成長を促す戦略的分野である。
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