フランスの多国籍食品企業であるベル・グループは1月15日、ホーチミン市でベル・ベトナム工場第2期拡張プロジェクトを発表した。総投資額は1,670万ユーロで、2026年1月末に着工し、2027年3月の完成を予定している。本プロジェクトにより、生産能力は年間2万トンへと倍増する見通しである。
同グループによると、ベトナムはアジアで最も成長力の高い市場の一つであり、地域サプライチェーンにおける中核拠点である。今回の拡張投資は、ベトナムを国内市場およびASEAN全体向けの生産拠点として位置付ける長期戦略の一環であり、品質、安全、持続可能性に関する高い基準を維持することを目的としている。また、現在74%超とされる同社の国内チーズ市場シェアのさらなる拡大も視野に入れる。
拡張後の工場には、研究・イノベーション・開発を担う独立した試験ラインが新設される。これにより、生産規模での製品検証が可能となり、新製品の市場投入までの期間短縮が見込まれる。地域ごとの嗜好に対応した製品開発を進めるとともに、東南アジア、中国、日本、サウジアラビア向け輸出の拡大を図る方針である。
本プロジェクトの稼働により、従業員数は現在の188人から長期的に約400人へ増加する見込みであり、ベトナムはベル・グループのアジア成長戦略における重要拠点としての地位を一層強化することになる。
