ベトナム、電力計画で再エネ加速
ベトナム商工省は2025年3月5日、ベトナム第8次電力計画において電源構成の見直しを進める中、電力の多様化とプロジェクトの進捗厳守を強調した。特に電気事業における遅延回避の観点から、ベトナム政府はベトナム商工省に対してLNG火力および洋上風力発電プロジェクトの進行を2030年以前に完了させるよう指示した。洋上風力の導入目標は2030年までに6,000MWとされているが、現時点でいまだ正式な承認を得たプロジェクトは存在しない。ベトナム商工省はこれを2035年までに17,000MWへ引き上げる計画も提示しているが、ベトナム政府はその遅延を認めていない。
また、ベトナム政府は再生可能エネルギーの拡大方針に基づき、LNG電源比率の増加と石炭火力の比率削減を進め、バランスの取れた基幹電源構成を目指している。洋上風力の開発促進に向け、ベトナム国内外のベトナム企業や外国企業、特にPacifico EnergyやSembcorp、CIPなどの外国投資家も積極的な投資を進めている。過去に法的課題で中断されていたベトナム国内企業による36件の調査申請も再検討されている。
電力需給の見直しにより、ベトナム商工省は電源容量の増加を提案し、2030年には21万MW超に達すると見込まれている。太陽光、蓄電池、輸入電力の大幅な拡大が計画されており、電力の直接取引制度や輸出も視野に入れている。併せて、データセンターや半導体工場、AI開発拠点といったベトナム国内の大規模電力消費者への供給確保も求められている。これらを踏まえ、電源開発と送電網整備は一体的に進められる必要があるとベトナム政府は強調している。
