ベトナムのコメ産業が厳しい局面を迎えている。コメ価格が数年来の最低水準に下落する一方、輸出企業は付加価値税(VAT)の還付遅延により深刻な資金不足に陥っている。ベトナム食糧協会(VFA)によると、2025年10月15日時点で輸出量は700万トン超、輸出額は35億8000万ドル(約 5370億円)に達したが、年間見通しは800万トンで前年より100万トン減少する見込みである。それでもタイを上回り、世界第2位のコメ輸出国の地位を維持している。
主因は最大輸入国であるフィリピンが11月末まで輸入を一時停止したことで、国内価格は1キログラムあたり約5,000ドンまで下落し、農家の損失リスクが高まっている。また、企業はVAT還付の遅れにより資金繰りが逼迫し、買い付けや備蓄の余力を失っている。
VFAは政府に対し、早急な税還付の実施とともに、バングラデシュ、セネガル、ブラジル、日本などへの市場拡大および政府間協力(G2G)の強化を提案している。

出所:DanViet新聞
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