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不動産・建設

2024年第1四半期|ベトナム不動産市場動向

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はじめに
この記事で伝えたいこと
  • ベトナム不動産市場はの年々顕著に成長しおり、昨年と比較して今年は不動産市場の改善の兆しを見せている。
  • ベトナムでは人口増・所得増によって不動産需要が堅調に成長しており、多くの投資家が参入している。

はじめに

2024年第1四半期において、消費者の不動産に対する関心が増加傾向にある。不動産価格は依然として大きな懸念点ではあるものの、不動産への関心が再び増加している。また、不動産企業の業績も徐々に回復しており、複数のビジネス活動・プロジェクトが再開されている。

ベトナム不動産市場の4つの成長要因

ONE‐VALUEベトナム不動産投資部門のトアン氏によると、2024年のベトナムの不動産市場は、4つの主要な成長動機により顕著な変化が見込まれると考えている。本章ではベトナム不動産市場の4つの成長要因について紹介する。

ベトナムの夜景 出所:ivivu.com

マクロ経済指標の好転

第1四半期の終わりまでに、ベトナムでは経済、消費、観光が著しく成長している。これらの好調な指標がベトナムの不動産市場を押し上げる重要な要因となっている。

不動産資金の流動性の改善

現在、複数の銀行が金利を引き下げており、不動産企業や投資家、住宅購入者が融資を受けやすくなった。これによって、不動産市場への資金流入が持続している。さらに、2024年は不動産セクターで外国直接投資(FDI)が増加すると考えられる。2023年の不動産セクターへのFDIは3660億USDに達しており、個人投資でも1400億USDとなった。2024年はさらなる増加が見込まれている。

ベトナム政府による枠組みの整備

新しい法律や法的手続きによって、ベトナム不動産市場に良い影響を及ぼす見込みである。土地法、不動産業法、住宅法、信用組合法などが承認され、2024年および2025年に施行される予定である。加えて、公共投資も将来的な不動産市場を牽引する要因となり、特に2024年には、重要なインフラ施設が整備される。

ベトナム不動産市場における心理変化

ベトナム消費者の不動産に対する関心が高まっており、これはベトナム政府による金融政策の改善によるものである。不動産価格に対する懸念は依然として存在するものの、ベトナムの不動産企業の業績も回復基調にあり、ビジネス活動が再開されている。ベトナム政府の経済および金融政策のポジティブな動向が市場に好影響を与え、不動産需要が実態に近づく方向性で推移していくと考えられる。

Savills Vietnamのスー・ゴック・クオン氏も同様の見解を持っており、ベトナム不動産市場の回復は、主にマクロ経済政策と経済の全体的な状況に依存すると指摘している。ベトナム政府は、企業と不動産市場を支援するために積極的な措置を数多く打ち出している。

ベトナムマンション価格上昇、不動産取引が活発に

本章では、ベトナムのマンションの価格上昇と戸建て住宅市場・土地取引について解説していく。

Grand Marina Saigon 出所:grand-marinasaigon.vn

ベトナムのマンションの価格が上昇

Savillsの統計によると、ベトナムの一次市場のアパート価格は上昇しており、現在は36万円/m²に達している。新しいアパートプロジェクトの平均価格は、約30~43万円/㎡である。2023年に販売されたアパートの中で、約29万円/㎡以上の価格帯のものが42%を占めている。

ONE-VALUEベトナムの統計によると、現在ハノイのマンション販売価格はホーチミン市に近づいている。2024年第1四半期には、首都ハノイのマンションの平均価格は約28万円/m²、ホーチミン市のマンション価格は約29万円/m²である。2018年初頭と比較して、ハノイとホーチミンのマンション販売価格はそれぞれ約16.6万円/m²、約19万円/m²であった。

トアン氏は、ハノイのマンション価格が急激に上昇している理由を2つの主要な要因で説明している。

1つ目は、ハノイのマンション供給が依然として制限されていることである。開発者向けの法的手続きの緩和が行われているものの、新規プロジェクトが年間で約20,000〜30,000戸しか提供されていない一方で、一般的な需要は年間で70,000〜80,000戸に達している。2つ目は、ハノイのマンション需要が依然として高いことが挙げられる。

戸建て住宅市場の動向

マンションだけでなく、ベトナムの戸建て住宅市場も、2024年第1四半期には取引量および関心が増加した。調査に参加した仲介業者の39%は、戸建て住宅の取引量が安定していると回答し、17%は今年第1四半期には、取引量が10〜50%増加したと回答している。2023年同時期と比較すると、戸建て住宅の購入希望者は価格帯によるものの、3〜24%増加しており、約900万円〜1800万円の価格帯に最も集中している。

土地市場の動向

ONE-VALUE ベトナムの統計によると、ベトナムの土地市場は改善の兆しを見せている。2023年後半の土地市場への関心度は、2021年のブーム期に比べて44%に過ぎなかったが、2024年第1四半期には48%に増加した。2024年初めの土地販売価格は、前年同期比と比較して、南部では3%減少したが、北部では25%増加し、中部では4%増加した。

2023年末から今年初めにかけて、不動産市場では、大規模な土地を早期に買い占める投資家が増加している。需要がさらに高まれば、価格は上昇することが考えられる。

大規模な土地を早期に買い占める投資家が増加している 出所:batdongsan.com.vn

さいごに

2024年第1四半期のベトナム不動産市場は、マンション価格の上昇と土地取引の回復により、活発な動きを見せている。ハノイとホーチミンのマンション価格の上昇は、供給の制限と高い需要によるものである。戸建て住宅市場も関心と取引量が増加しており、特定の価格帯に需要が集中している。また、土地市場は回復の兆しを見せ、投資家の関心が再び高まっている。これらの動向は、ベトナムの不動産市場が今後さらに成長する可能性を示しており、投資家にとって注目すべき時期となっている。

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