ベトナム統計総局によると、2025年1~10月の全国における小売販売および消費サービス売上高は 577兆ドン(約3兆4000億円))に達し、前年同期比9.3%増となった。内需の購買力が着実に回復しており、宿泊・飲食サービスは14.6%増、旅行・観光サービスは19.8%増と大きく伸びた。これには観光振興策と需要喚起政策の効果が大きく寄与している。
国際観光も好調で、訪越外国人は1,720万人(前年比21.5%増)に達した。ビザ緩和やプロモーション強化の効果で、ホーチミン市(+23.2%)、ハノイ(+20.4%)、クアンニン(+18.2%)など主要観光地が牽引した。
消費分野では、食品・食料品が10%増、衣料品8.6%増、家庭用品7.1%増と堅調。主要都市ホーチミン、ダナン、カントーでは小売売上が8~9%伸び、国内市場の成長を支えている。
専門家は、輸出依存から内需主導へのシフトが進む中で、消費と観光の回復が2026年以降の小売・サービス産業の持続的成長を支える基盤になると指摘。ベトナムは東南アジアにおける新たな「観光・消費ハブ」への転換を目指している。

出所:tuoitre新聞
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