ベトナムの水産加工企業であるSao Ta(Fimex、証券コード:FMC)は、2025年4~6月期の決算で、税制負担が急増する中でも前年同期比22%増となる約1020億VNDの純利益を確保した。これは同社にとって過去4回目となる四半期利益1000億VND超えである。売上高は前年同期比1.5倍の1兆8760億VND、粗利益は1970億VND(前年比40%増)を記録したものの、粗利益率は10.5%にやや低下した。財務収入の91%増が寄与した一方、財務・販売・管理費用の増加が利益圧迫要因となった。
同社はこの四半期で13,184トンの原料を仕入れ、5,592トンを販売(うち水産品5,349トン、農産品243トン)し、売上高は6,540万USDとなった。通年では売上高が43%増の3兆8,670億VNDとなったが、コスト上昇により純利益は1390億VNDにとどまり、前年同期比で微減した。
特筆すべきは、米国商務省による反ダンピング税(AD税)および補助金相殺税(CVD税)の影響で、販売費が急増した点である。Sao Taは今回初めて27億VNDの対抗税および17億VNDのCVD税を計上した。短期借入も大幅に増加し、総資産は年初比22%増の4600億VNDを超えた。資本構成では自己資本が2368億VNDと負債を上回っている。Sao TaはPAN Groupの子会社で、C.P Vietnamが24.9%を保有する戦略的株主である。
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