ベトナム・ビンズオンに独越連携で半導体研究拠点
2024年8月の提携を経て、2025年4月18日、ベトナムのビンズオン省にて、総合開発企業Becamex IDCとドイツのFraunhofer ENAS(ナノ電子システム研究所)は、ベトナム初の本格的な「微電子研究センター」設立に関する協力合意を締結した。本センターは、ベトナムが半導体産業のグローバルバリューチェーンに参画するための基盤として位置づけられており、産業界における高付加価値技術の発展を促進することを目的とする。
ENAS所長のハラルト・クーン教授は、半導体がスマートインダストリーや航空宇宙産業、AI、セキュリティ技術などの中核技術であり、これら分野での投資を加速させる「触媒」になると述べた。特に経済中心地であるビンズオンやホーチミンにおける微電子分野の知見強化が急務であると強調した。
提携内容は「ガバナンス」と「科学技術」の2つの柱に基づき、前者では共同によるプロジェクト運営、財務計画、官民パートナーシップとの連携を、後者ではENAS側がベトナム向けに包括的なフィージビリティ調査および戦略策定を担う。
Fraunhofer ENASは、AIを活用したデータ分析、スマートシステム、マルチアプリケーション統合に強みを持ち、既に欧州を中心とした複数のスタートアップや大手企業と連携している。今回の連携により、ベトナムにおける半導体産業のエコシステム構築が加速され、外資誘致や研究開発能力の強化が期待されている。
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