ブラジル市場開拓へ、ベトナム水産業が拡大加速
ブラジル市場の水産需要拡大と輸入基準緩和により、ベトナム水産業にとって新たな戦略市場が開かれている。ベトナムは2024年、ブラジルの水産輸入市場で供給量第2位となり、対ブラジル水産輸出額は前年比14%増の約1億3000万ドルに達した。ブラジルは国内生産量が消費需要に追いつかず、特に高付加価値商品で輸入依存が強まっている。ベトナムは価格競争力や二国間貿易協力、MERCOSUR交渉を活かして市場拡大を目指す方針である。特に、主力であるパンガシウス(ナマズ)製品が好調であり、2024年の輸出額のほぼ100%を占めた。さらに、加工品や高付加価値商品開発も進めることで、市場シェア拡大を狙う。一方、行政手続きの煩雑さや疾病リスク、競合国との競争など課題も残る。成功の鍵は、ブラジルの輸入規制動向を注視しつつ、持続可能な生産認証(ASC、BAP)取得と品質向上にある。ベトナム企業はブランド力強化や市場プロモーションを積極的に展開し、中南米市場全体への展開を視野に入れるべきである。
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