ベトナムと中国を結ぶ新鉄道、年内着工へ
ベトナム政府は、総投資額20兆ドン(約1,200億円超)規模の新たな鉄道プロジェクト「ラオカイ―ハノイ―ハイフォン―クアンニン線」の整備に着手する。全長約460kmの本路線は、中国との国境であるラオカイから、北部の主要都市ハノイ、港湾都市ハイフォン、さらにクアンニン省ハロン湾までを結び、経済・物流の骨格を形成する国家的重要プロジェクトと位置づけられている。
この鉄道は、ラオカイと中国の鉄路と直結するほか、カイラン港・ラックユエン港・ディンブー港などとも接続する支線も整備予定で、貨客両用での活用が想定されている。最高時速160km(幹線部)で設計され、全線で38駅を設置予定。うち5駅は列車の編成・管理を担う主要拠点となる。
4月の時点で、国家プロジェクト委員会は、12月着工に向けて可行性調査報告書の審査と、国家評価評議会の設置を首相に提案中。首相はラオカイ駅や移転先住居の建設を優先着工するよう指示した。
中国との連携面では、ベトナム側が中国の優遇融資の支援を要請するため、外交ルートを通じた副首相間の書簡も準備中。鉄道産業の活性化や地域開発を視野に入れた「経済回廊」としての性格も色濃く、2025年最大級の公共インフラ事業として注目される。
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