ベトナム医薬品業界の競争力向上に向けた戦略
ベトナムの医薬品業界は、国内の原料供給が約90%を輸入に依存しているという大きな課題に直面している。この問題に対処するために、保健省のブー・トゥアン・クオン局長は、2030年までの医薬品業界発展戦略の中で幾つかの解決策を提案している。
まず、国内外の資源を動員し、医薬品やワクチンの研究開発を促進することが重要である。特に、特許が残っている新薬の生産や特許が切れた後の製造プロジェクトを進めるために、医薬品工業団地への投資を優先する必要がある。また、国家主導で医薬品開発用の専門的な実験室を設立し、企業が参加できるインセンティブを提供することも求められている。さらに、高度な技術を持つ製薬企業や外国投資企業からの技術移転を促進するために、商業促進活動が重要である。
国内の医薬品流通システムは現代的かつ効率的に管理される必要があり、EUの基準に基づいた保管や輸送システムの構築が求められている。また、農家や科学者、政府、企業間での協力メカニズムを構築し、国内での医薬品原料の栽培や加工を推進することも重要である。大手ベトナム企業が業界でリーダーシップを発揮できるような政策メカニズムも必要である。
中小企業には、医薬品業界のバリューチェーンに参入できるよう支援政策が強化されるべきである。さらに、医薬品法改正案ではベトナムの医薬品産業発展を促進するための方針と政策が定められており、保健省は関連機関と協力して法規制や政策方針を遂行する予定である。また、法令間で規定を統一するために、一部法律(投資法、法人税法など)の改正も提案される。これらの施策により、ベトナムの医薬品産業は競争力を高め、自立した原料供給体制を確立することが期待されている。
