ベトナムの再エネ投資は、投資家にとって未だにリスクが高い
ベトナムの再生可能エネルギーのプロジェクトの電力購入価格は、安定しておらず、電力購入契約(PPA)には多くの課題がある。風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの電力購入価格は、その時々に変動するため投資家にとってはリスクが大きい投資先となっている。
ベトナム政府が規定している電力購入契約では、価格、契約期間、各当事者の権利と義務に関する重要な条項が不明確のままである。これらの不明確さが、投資家の権利を保証する上での障害になっている。
ベトナムのPPAの一部条項では、法的紛争処理、価格調整、事故発生時の補償に関する規定が具体的に示されていない。従って、投資家は法的リスクを懸念する。また、電力購入契約の期間が再生可能エネルギーのプロジェクトの期間よりも短いことが少なくなく、投資リスクを大きくさせる一因となっている。
さらに、ベトナムのPPAには、現在、市場の変動や製造コストの変化に応じた柔軟な価格調整メカニズムがなく、投資家が投資利益を維持するのが難しい。
ベトナムのPPAに関する問題は、電力需要の増加と再生可能エネルギーの拡大の必要性が高まる中で、ベトナムの電力システムの発展の大きな障害になっている。これらの問題を解決するために電力法とその他の関連規制の改正が求められている。
そして、より柔軟で再生可能エネルギーの製造コストと適正な利益を反映した電力購入価格メカニズムを構築する必要がある。例としては、市場に応じた価格変動の枠組みの適用や、最適な電力購入価格を選択する競争入札メカニズムの導入等が挙げられる。また、時間帯ごとの電力価格メカニズムを検討し、需要が高い時間帯に電力生産を促進することも模索されている。これにより、電力網の利用を最適化し、投資家と国家電力システムの経済的効率化が期待されている。
次に、PPAの標準契約書を作成し、両者にとって透明で明確かつ公平な条項を策定する必要がある。


