高い水準での成長を続けるベトナム経済
ベトナムは、アジア諸国においてGDP成長率が高く、安定している国である。国際通貨基金は、2023年の通年成長率を4.7%と予測しており、ベトナム政府が掲げていた通年成長率目標6.5%は未達の見通しではあるものの、ASEAN諸国と比べると高い水準での成長を続けている。
近年ベトナムの生活の質が高く評価されている
金融メディア「Insider Monkey」において、アジアにおける生活の質が良い国ランキングで、ベトナムが12位となった。上位12か国は、シンガポール、日本、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)、ブルネイ、カタール、マレーシア、バーレーン、インドネシア、サウジアラビア、ブータン、ベトナムである。
このランキングは、「人間開発指数」、「経済の自由度」、「政府の有効性」の3つの指標に基づいている。ベトナムの各指標は、「人間開発指数」が115位、「政府の有効性」が87位(いずれも2021年)で、「経済の自由」指数は72位(2023年)であった。
投資活動への好影響が期待される
アジアにおける生活の質が良い国として、ベトナムがランクインすることは、企業や投資家がベトナムでの事業を検討する際、事業・生活環境等に対するポジティブな印象につながる。ベトナムは、今後も高い水準での経済成長が見込まれており、さらなる生活環境の質の向上が期待されている。