今年の上半期で新たなFDIプロジェクトが増加
ベトナムの経済成長を支える要因の一つに外国直接投資(FDI)が挙げられる。2022年には、ベトナムへの外国直接投資(FDI)は前年比13.5%増の223億ドルと過去最高を更新するなど、ベトナムへの投資の勢いは増している。
外国直接投資(FDI)によって、ベトナムに新しい技術やノウハウが導入され、雇用が創出されている。ベトナム政府は、今後も外国直接投資(FDI)を積極的に誘致し、経済成長を加速させていく方針である。そのために、ベトナム政府は法規制の整備やインフラの整備を進めている。外国企業がベトナムに投資しやすい環境を整備するために様々な施策を講じている。
また、今年の上半期のベトナムにおける外国直接投資(FDI)の登録総額は約130億ドル以上となり、昨年同期比でわずかに減少したものの、実際の投資額は増加している。1,293件の新規プロジェクトが投資登録証明書(IRC)を取得したことで、前年同期比で70%以上増加しているのだ。専門家は、新しいプロジェクトの数が総投資額の増加率を上回ったことから、外資企業がベトナム経済に期待していると分析している。
2009年以降、韓国企業はベトナムに約3億USD以上を投資しており、主に発電所や港の設備の建設に投資をしている。さらに、風力発電の開発にも積極的に取り組む計画だ。
多くの新規FDIプロジェクトは、インフラの発展・行政手続きの効率化が進んでいる地域に集中している。ハノイ、ホーチミン、バクザン、ビンズオン、ハイフォン、バクニン、ドンナイなどの地域がその例である。
専門家は、今年の上半期における新規FDIプロジェクトの増加の背景に、ベトナムが魅力的な投資先として位置付けられていると述べている。