ベトナムとロシア、経済連携を強化へ
2025年4月8日、ベトナム商工省にて、グエン・ホン・ジエン商工大臣と在ベトナム・ロシア連邦大使ゲンナジー・ベズデトコ氏が会談を行い、両国間の経済・エネルギー協力をさらに強化する方針を確認した。これは、戦略的パートナーシップを深化させる動きの一環であり、貿易額を今後10~15億ドル規模に拡大する目標に基づくものである。
2024年における両国の貿易総額は45.8億ドルで、ベトナムからロシアへの輸出は23.4億ドル、ロシアからの輸入は22.4億ドルと、双方向で拡大基調にあったが、2025年初頭はやや減速している。ベトナムからはコーヒー、繊維、機械類が主要品目であり、ロシアからは石炭、肥料、小麦が中心となっている。
会談では、ベトナム商工省がエネルギー分野でのロシアの継続的参画を期待していることが強調され、特にベトナム国内の風力発電およびLNG(液化天然ガス)開発における協力強化が提案された。ベトナムは2030年までに2.6万~3.8万MW、2035年までに最大1.7万MWの洋上風力発電の導入を計画しており、ロシア企業の参入が期待されている。
また、ベトナム・ロシア両国は、かつて中断されたニントゥアン原子力発電所1号機計画の再始動についても初期的な意見交換を行った。これは、ベトナムが2050年までのカーボンニュートラルを目指す中での再生可能・持続可能エネルギー政策の一部として検討されている。
両者は今後、農産品貿易のバランス是正、EAEU(ユーラシア経済連合)内でのベトナム製品への防衛措置の見直し、さらにFTA(自由貿易協定)枠組みの活用強化にも合意した。次回の首脳級会談や高官往来に向けた準備も進められる予定である。
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