ベトナム第8次電力計画に太陽光発電142件追加
ベトナム商工省は2025年3月5日、決定第618/QĐ-BCTを発表し、ベトナム電力マスタープラン(第8次電力開発計画)に142件の太陽光発電プロジェクトを追加した。これらはすべて2025年1月13日以前に商業運転(COD)を開始しているプロジェクトである。今回の追加は、2023年末にベトナム政府監査機関が指摘した、根拠の不明確な154件の承認に関連しており、そのうち123件が電力供給の不均衡や社会的資源の浪費を引き起こす原因とされていた。
ベトナム政府は違法行為の正当化を避けつつ、実務的な解決策を講じる方針を掲げており、今回の追加はその一環である。特にニントゥアン省では、Trung Nam(204MW)、CMX Renewable(168MW)、BIM 2(250MW)、Phước Minh(450MW)など、ベトナム国内でも大規模な太陽光発電所が集中している。他にもビントゥアン省、ダクラク省、ロンアン省、バリア=ブンタウ省などに多数の案件がある。中でもダクラク省イアスップ地区に設置されたEa Súp 1~5の太陽光発電所は、総出力600MWを誇る。
ベトナム証券会社Vietcapによれば、今回の方針は投資家の信頼回復と資金誘致に好影響を与えると評価されている。特にTrung Nam Groupやハドーグループ(HDG)にとっては好機となる。HDGが手掛けるビントゥアン省のHồng Phong 4プロジェクト(48MWp)は、独自の追尾式太陽光技術により発電効率を高めているが、同地が国家指定のチタン保留地であることから価格優遇(FIT)対象外とされていた。
HDGはこの件により約2000億ドンの引当金を計上したが、今回の電力計画への追加により、価格決定が進む可能性があり、今後の業績改善が期待されている。
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