ベトナム政府は国家原子力発電計画を正式に再始動し、2030年までに安全かつ持続可能な運転を目指す原子力発電所1基の建設を計画している。長期的なエネルギー安全保障を確保することが主な目的である。
同計画は商工省が主導し、ベトナム電力公社(EVN)およびベトナム石油ガス総公社(PVN)が参加、科学技術省が安全監督を担当する。ベトナム原子力研究所の所長によれば、日本およびロシアなど、かつて協力関係にあった国々と技術更新や実施モデルの検討が進められており、安全性の確保が最優先事項とされている。
10年以上の中断を経て、体制・人材・国際支援が整った今が再始動に最適な時期とみられる。原子力発電は安定した基幹電源として再生可能エネルギーの急増に伴う電力バランスを補い、石炭火力を代替することで二酸化炭素の排出削減とグリーン成長を促進する役割を担う。
さらに、科学技術力の向上や高度人材の育成を通じ、関連産業の発展にも寄与することが期待されている。
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