2025年7月14日、ベトナム・ザライ省において、トゥーイホア市のクイニョン大学とドイツのGEOグループ、ならびにベトナム企業O-Doorが再生可能エネルギー分野の国際的な人材育成拠点設立に関する協力覚書を締結した。本プロジェクトは、電力分野の中でも特に電力供給の持続可能性が問われる風力、太陽光、グリーン水素の三領域を対象にしており、将来的にベトナムが掲げる2050年カーボンニュートラル目標の達成を後押しする狙いがある。
役割分担として、GEOグループは教育カリキュラムの構築と技術機器の提供、保守支援を担い、O-Doorベトナムがインフラ整備および運営を実施する。クイニョン大学は教員育成、学生の募集、評価と修了認定に関する体制整備を進める。教育拠点はザライ省フーミードン村の20ヘクタールの敷地に建設され、総投資額は5,000万米ドルに上る見通しである。
ザライ省人民委員会のファム・アイン・トゥアン主席は式典において、ベトナム国内の再生可能エネルギー市場が持続的発展段階に入っていることを強調し、同省が再生可能エネルギーとグリーン水素技術の研究・開発および人材育成の中心地となることへの期待を表明した。8月中には投資家選定に関する入札を完了させ、迅速な着工を目指す方針である。
また同氏は、「宣言より行動」を求める姿勢を明確にし、実効的な協力体制の構築が不可欠であると強調した。2024年6月にはすでに3者間で予備的な協定が締結されており、今回の正式合意はその具体化を意味している。
本プロジェクトはベトナム政府が進める再生可能エネルギー戦略や脱炭素方針と合致し、教育・産業・行政の連携モデルとしても注目される事例となる。
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