過去5年間、世界的にFDIが減少する中で、ベトナムではFDI実行額が1580億USD超となり、2025年10カ月累計だけで213億USDと、5年ぶりに最高を記録した。

背景には、第一に成長率6.5〜6.7%が見込まれインフレ3〜3.3%に抑えられたマクロ安定、第二に電子・ハイテク分野を中心とする輸出競争力とサプライチェーン拠点化、第三に登録・増資・M&Aが同時に増加する投資環境改善、第四にCPTPP、EVFTA、RCEPなどFTA網による高度な国際統合があるとされる。FDIは製造業、再生可能エネルギー、ハイテクインフラ、物流、工業不動産など質の高い分野に集中しつつある。
今後、FDIを呼び寄せるだけでなく、定着させ、成長させるためには、予見可能な制度運用、迅速な許認可、人材の高度化、インフラ・デジタル基盤整備、選択的な投資誘致が必要である。専門家は、改革が進めば、2026〜2027年に年間320〜350億USD、2030年以降は350〜400億USD規模のFDI実行額も可能とみている。
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