ベトナム国内FDI拡大とデジタル変革の推進
ベトナム商工省の外国投資局によると、2024年の外国直接投資(FDI)は前年より3%減少したものの、既存プロジェクトの増資が活発に行われた。増資件数は11.2%増、追加投資額は50.4%増と大幅に成長し、投資の質も向上した。特に、2024年のFDI実行額は過去最高の253.5億ドルに達し、9.4%の増加を記録した。この結果は、ベトナム国内の投資環境に対する外国企業の信頼の証といえる。
ベトナム国内では、製造業への投資が依然として主流であり、特に電子産業、半導体、支援産業、先端技術分野への投資が拡大した。NVIDIAとの協定により、ベトナム国内にAI研究開発センターとデータセンターが設立される予定であり、技術革新を促進する重要な一歩となる。さらに、NVIDIAは他国からの生産拠点移転を進め、今後4年間で40~45億ドルを投資するとしており、ベトナム国内へのFDI流入は安定的な増加が見込まれる。
ベトナム商工省の最新評価によると、ベトナム国内のFDI誘致は今後も安定した成長が続く見通しである。これは、①多国籍企業によるサプライチェーン多様化戦略、②ベトナム国内の経済回復、③マクロ経済の安定という三つの要因に支えられている。2025年のFDI登録額は約390~400億ドル、実行額は230~240億ドルと予測されている。
ベトナム計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は、2025年を経済・社会発展計画の最終年とし、新たな成長戦略の準備が進められていると述べた。ベトナム政府は、デジタル変革、グリーン成長、科学技術の発展を加速し、経済の競争力向上を図る方針である。特に、AI、スマートサプライチェーン、クリーンエネルギー、グリーンテクノロジーなどの分野に投資を集め、持続可能な経済成長を目指す。
また、ベトナム政府は金融分野においてもデジタル金融やグリーンファイナンスの取り組みを推進し、持続可能な投資環境の整備に努めている。こうした施策により、ベトナム国内のFDI誘致は引き続き強化され、経済成長の原動力となることが期待されている。
